正当に評価されない、意見が通らない
職場のストレスの中で、
「私は正当に評価されていない」、
「全然意見が通らない」
ということを言われる場合があります。
場合によっては、それが原因で「会社を辞める」という方もいらっしゃいます。
そういう方のお話を聞かせていただくと、
「正当に評価されていない」という具体的な根拠がないことや
「全然意見が通らない」といっても提案したのは1回か2回
ということがあります。
もちろん、同じ部署の中で1人だけ不当な評価をされていることや、何度となく提案しても意見が通らないということもあります。
ただ、お話を聞かせていただくと、
自分で決めつけたり思いこんでいたりして、
自分で自分の可能性を閉ざしてしまっていることが多いように感じます。
「どうせ意見しても通らない」
「どうせ正しく評価なんてされない」
という気持ちが心の底にあるようです。
「どうせ○○してもしかたがない」というのは、よく聞く言葉です。
「どうせやってもしかたがない」
「どうせあの人に言ってもしかたがない」
「どうせやっても何も変わらない」
などなど。
ただ、本当に言っても何もならないのでしょうか。
本当にやっても何にもならないのでしょうか。
未来を先読みして決めつけてしまっているだけかもしれません。
これらは、「どうせ」思考と言われ、
認知のゆがみであると言われます。
「どうせ~」と考えることは、自分に対する言い訳になり、楽なときがあります。
ただ、それは自分の可能性や自分自身を否定することにもなります。
「どうせ~」という心の声が出てきたときは、
「どうせ~」を「どうしたら~」に置き換えてみると、自分自身の可能性が開けてきます。
「認められてない」「意見が通らない」と思うときは、
「どうせ思考の罠」にはまっていないか振り返ってみてください。
なお、自分が「どうせ~」と思ってしまっているのか、
十分に言っているが認められないか判断がつかないようなときは、
周囲の人や第三者の意見を聞いてみることをお勧めします。
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